建物
世界中を旅してまわったあと、ゲストハウスを開業するため色んな場所を探して回りました。やっと出会えたその場所は江の島の島内にありました。メイン通りではなく、昭和の雰囲気が残るいわゆるシャッター街の中。ポツンと小さな空き地に太陽の光が当たっていたのが印象的でした。旅をしていた時、居心地が良いと感じる場所は決まって、メインの通りから少し離れた落ち着いた場所にありました。まさに自分が思い描いていた場所だと直感しこの場所で計画を進める事にしました。世界中の宿泊施設を泊まり歩いた経験と、建築士の経験を活かしてゼロから建築をしました。紀州杉や古民家で使われていた建具を使用し、木のぬくもりあふれる心地よい空間づくりを心掛けました。壁は殺菌効果とリラックス効果のある漆喰を自ら時間をかけてコツコツと塗りました。多くの人に助けられ、2019年6月に建物が完成しました。
共有スペース
一階の共有スペースはくつろぎの場として御利用いただけます。決して広くはありませんが紀州杉と漆喰に囲まれた落ち着く場所です。ソファーで読書をしたり、他の宿泊者やスタッフと話をしたり。家のようにおくつろぎいただけるのはゲストハウスならではの楽しみ方です。
快適なWifi環境でリモートワークをされるお客様もいらっしゃいます。
火はお使いいただけませんが、電子レンジや冷蔵庫・湯沸し器もご用意しておりますので御飲食の持ち込みも可能です。
お部屋
お部屋は全室カプセルタイプの個室のお部屋です。日本発祥のカプセルルームを畳でつくりしました。長く旅を続けていた時、ホテルのような個室にたまには泊まりたくなるけれど気軽に泊まれるドミトリーをよく利用していました。スチールパイプの二段ベッドは外から丸見えで、プライバシー性もほとんどなく、上の人が上り下りする度に左右にギシギシと揺れるのが気になっていました。気軽に泊まれるけれど、ある程度のプライバシー性もある日本のカプセルホテルは素晴らしい発想だと思いました。カプセルルームをもう少し広げて、あぐらをかいて座った時にちょうど良い高さと窮屈にならない幅にこだわりました。また日本の文化を海外の方にもお伝えしたいと思い、畳とお布団をご用意しました。ふかふかの布団も良いけれど少し硬めの布団は実は体には負担が少なく良いこともあるんだそうです。
屋上
海の見える屋上にはソファーをご用意しております。（現在ハンモックの設置を思案中です）日中は頭上を自由に飛び回るトンビの鳴き声を聞きながら、夜は星空を見ながら読書をするのも良し、コーヒーやお酒もお楽しみいただけます。不定期ではありますが、専用のスピーカーで音楽を聴きながらを七輪BBQを楽しんだり、シアタールームとして上映会を行ったりしております。
シャワールーム
坪庭の見えるシャワールーム。外のお庭が明るく見えるように（現在お庭の工事中です）あえてダーク系のカラーでまとめています。スペースの関係で立派な浴室は作れませんでしたが小さなお庭を見ながらシャワールームであってもリラックスして頂きたいそんな思いでおつくりしました。
トイレ
清潔なトイレの維持を心掛けています。2019年製のウォシュレット付きトイレです。消臭と殺菌効果抜群の漆喰の壁、天井と床にはリラックス効果の高い紀州杉の板張りを使用しています。